海外ドラマで英語勉強

英語を勉強する方法は多々ありますが、私がおすすめするのは洋物ドラマで勉強する方法です。日本語吹き替え版で楽しんだドラマを改めて英語で見直してみるのです。話は大体判ってますから英語で見ても全く意味が判らないと言うような事は無いはずです。所々でも理解できれば良いんです。そんな中でもオススメのフレーズがあります。それを解説するのがこのブログです。

スター・トレック ヴォイジャー シーズン1 #1 「遥かなる地球へ」 その8

海外ドラマで英語を学ぼう

 

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 食堂でトムがトマトスープを注文するシーン

ヴォイジャーがいよいよ出発した直後のシーンです。

 

食堂にトム・パリスが入ってきてレプリケータートマトスープを注文(?)します。

レプリケーターは14種類のトマトスープの用意があると言います。レプリケーターが米入り、野菜入り等の種類を言い始めるとトムが遮ります。

 

吹き替え:トム「普通の!」

英語:"Plain."(「シンプルなやつ」)

 

日本では「プレーンヨーグルト」なんかでお馴染みの言葉です(発音的には「プレイン」という感じです)。

 

"Plain"には色々な意味がありますがこの場合は「飾り気のない」「単純な」「シンプルな」「質素な」「簡素な」「無地の」などが意味的には当てはまるります。

 

日本語訳として「普通の」は判りやすいですが"Plain"には特段「普通」と言う意味合いはないと思います。

 

吹き替え:レプリケーター「ホットですか?コールドですか?」

英語:"Specify hot or chilled."(「熱いスープか、冷たいスープかを明確に」)

 

"specify"は「詳細に」とか「明確に」といった意味で、熱いスープか冷たいスープか明確にして欲しいという事です。

 

吹き替え版ではやけに愛想がいい感じで「ご一緒にポテトを如何ですか?」とか言い出しそうな感じですが英語版では全く愛想はないです。機械的で、ブリッジなどで流れるコンピューターの声と全く同じニュアンスです。

 

 ハリー・キムのテーブルでは他の乗組員がトム・パリスの悪口をハリーに吹き込んでいる模様。

 

吹き替え:トム「なっ。親切な人が教えてくれただろ。」

英語:"There, you see? I told you it wouldn't take long."(「な、長くは掛からないって言っただろ?」)

 

トムは自身の問題に関して誰かがすぐに教えてくれるよとハリーに以前言っていたので「長くは掛からないって言っただろ?」と言ったのです。

 

"There, you see?" は対した意味はありません。この場合は「な、自分が言った通りだっただろ」みたいなニュアンスですが "you see" は言葉に詰まった時などにつなぎで使われる事が多いのです。日本語でもそんな言葉ありますよね。「あのー」とか「えぇーっと」とか「つまり」とか「だからその」とか。この手の言葉は言い方によってニュアンスが全く変わってくるので(おどおどした感じで言うのか、堂々とした感じで言うのか 等)数多く聞いて経験的に把握するしかないと思います。

 

 


U.S.S.VOYAGER 1/850スケール模型

 

 

ヴォイジャーファンの方に説明は不要と思いますが、一応説明しておくと、トム・パリスは自身が操縦する船で事故を起こし、3名が命を落としました。

事故の後には当然事故の検証が行われるわけですがトムはそこで嘘をついたのです。トムの操縦ミスが事故の原因であったにもかかわらずそうではないと言い、虚偽の報告を提出したらしいです。後になって自ら自身の操縦ミスを認め服役するに至ったのです。

 

 

吹き替え:トム「本当のことを言うとな、最初は口をつぐんで責任逃れをしようとしたんだ。」

英語:"I'll tell you the truth, Harry. All I had to do was keep my mouth shut and I was home free..."(「本当のことを言うよ、ハリー。口をつぐんでさえいればうまく行ったんだ。」)

 

"home free" と言うフレーズが出てきます。これは「(最も難しい部分をやり遂げたから)間違いなくうまく行く、うまく行きそうだ」といったニュアンスの言葉です。

 

自分がミスをして3人の人間が死んだのに、嘘をついて自分はミスをしていないと言い張るというのは非常に苦しいと思いますからそこを乗り越えさえすればうまく行ったと言いたいのだと思います。

 

 

吹き替え:トム「でも駄目だった」

英語:"but I couldn't."(「でも自分には出来なかった。」)

 

 

吹き替え:トム「僕のせいで死んだ3人のクルーが亡霊になって夜な夜な現れ僕を責めるんだ。だから懺悔した。」

英語:"The ghosts of those three dead officers came to me in the middle of the night and taught me the true meaning of Christmas. So I confessed--"(「死んだ3人の士官の幽霊が夜中に自分のところにやって来てクリスマスの本当の意味を教えてくれたんだ。だから告白した。」)

 

まず元の英語の方には「夜な夜な」といった複数回幽霊(亡霊)が現れたといった表現はありません。

 

"confess" は「告白する」「懺悔する」といった意味ですのでどっちでも良いかと思います。

 

「クリスマスの本当の意味」と言う部分は吹き替えでは全くなくなっています。まあ意味が分かりにくいのでもっともかと思います。

 

私はキリスト教徒でもなんでもないので良くは判りませんが、これは恐らくヨハネの「もし、わたしたちが自分の罪を告白するならば、神は真実で正しいかたであるから、その罪をゆるし、すべての不義からわたしたちをきよめて下さる。」という言葉を指すのかなと思います。

  

詳しく知りたい方は「懺悔」「告解」などのキーワードで検索されるといいと思います。こんなページもあります http://www1.cbn.com/devotions/real-meaning-christmas

 

 

吹き替え:トム「だけど悪いことってのは続くものでさ。」

英語:"worst mistake I ever made but not my last."(「人生最悪の間違い、でも最後の間違いじゃない」)

 

英語の方では自分の操縦エラーに関して偽証したのが最大の間違い、だけど最後の間違いじゃない(つまりその後にもやっちまったと言っています)。この手の言い回しは英語ではよくあるものです。

 

 

 吹き替え:トム「宇宙艦隊をクビになった後…」

英語:"After they cashiered me out of Starfleet ..."(「宇宙艦隊を懲戒免職になった後…」)

 

"cashiered" は "cashier" の過去形ですが役人や軍人を罷免する、懲戒免職にするといった意味がありますが、ふとバナナマンの日村さんの「お会計して~!」というギャグを思い出しました。

 

"cashier" という言葉が一番使われるのは「レジ」という意味でだと思います(この場合名詞ですが)。お店のレジ(お会計する場所)の事を "cashier" と言います。日本では「キャッシャー」みたいに言われることが多いですが実際は「キャッシアー」(「シ」が一番強い)という感じで発音します。

 

「お会計して~」の意味を調べたらこんなページがありました。→ Yahoo! 知恵袋

 

トム・パリスは事故を起こし、虚偽の証言をし宇宙艦隊からお会計されちゃったという感じです。ど~でも良いんですがちょっと気になってしまったので書かせてもらいました。

  

この後トムが「ついてないよ」と言う場面がありますが、英語では全く言っていません。

 

 吹き替え:トム「おまえ、僕には近付かない方が良いって忠告されたんだろ?それが利口だよ。僕と居るとツキが逃げてくぞ。」

英語:"Look. I know those guys told you to stay away from me, and you know what? You ought to listen to them. I'm not exactly a good-luck charm."(「なあ、あいつらが僕には近寄らない方が良いと言ったのは判ってる。知ってる?あいつらの言うことを聞いたほうが良いよ。僕は決して幸運のお守りではないからね。」)

 

ちょっと直訳的な感じにしてみました。

 

"Look" は「なあ」みたいな呼びかけで大した意味はありません。

 

"you know what?" はこれから本題が始まる事を予感させる言葉とでも言いましょうか、ちょっと大げさに言えば「今から貴方に言おうと思っている事があるのですがそれが何か判りますか?」といった感じでしょうか。

 

"good-luck charm" は、例えばお守りのように、何か良いことをもたらすとされている物の事です。

 

お守りと限らず、服装とか小物とかでもそれを身に着けていると上手くいくみたいなアイテムであれば使えると思います。

 

次回はヴォイジャーがいよいよバッドランドに向かうシーンになる予定です。

 

 

スター・トレック ヴォイジャー シーズン1 #1 「遥かなる地球へ」 その7

海外ドラマで英語を学ぼう

 

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艦長待機室("Captain's ready room")でのジェインウェイと婚約者、マークの会話の続きです。

 

ジェインウェイの犬が妊娠していると言う話をしています。

 

吹き替え:ジェインウェイ「マーク、あの子預かってくれない?」

英語:"Oh, Mark, you've got to take her home with you."(「マーク、あなたは彼女(犬)をあなたと一緒に家に連れて行かないといけないわ。」)

 

直訳的な訳でちょっと変ですが、要はマークに対してマークの家に自分の犬を連れていきなさいと軽く命令しています。

 

 

吹き替え:マーク「僕のうちで?絨毯変えたばかりだぞ。」

英語:"With me? I just got the rugs cleaned."(「私と一緒に?ラグをきれいにしたばかりだよ。」)

 

「ラグ」("rug") は通常カーペットより小さい、敷き詰めない感じの敷物です。応接セットなんかの下に敷いたりするようなものをイメージすると判りやすいです。

 

英語の方では買ったとは言っておらず、"cleaned" 、つまり掃除した、綺麗にしたという感じです。

 


U.S.S.VOYAGER 1/850スケール模型

 

 

吹き替え:ジェインウェイ「やっぱりペットショップに預けっぱなしじゃ可哀想。」

英語:"She's with child. I can't leave her in a kennel while I ..."(「彼女は子供を身ごもってるのよ。私は(私がいない間)彼女をただ預かり所に預けたままには出来ないわ。」)

 

英語の方は途中でマークに遮られるので文章の途中で終わってます。「私がいない間」とは実際には言っていません。「…の間」と言っているだけで何の間かは判りませんが恐らく「この任務に行っている間中預けっぱなしには出来ない」みたいな事を言いたかったと思います。

 

吹き替え:マーク「君が好きなら犬も好きになれって?」

英語:"Is this another "love me, love my dog" demand?"(「これもまた【私が好きなら私の犬も好きになれ】っていう要求のひとつかい?」

吹き替え:ジェインウェイ「そう!」

英語:"Yes."(「そう!」)

 

"Love me, love my dog." はイディオムですね。別に犬だけのことを言っているわけではなく、自分のことが好きなら自分に関するあらゆる事を受け入れろと言う意味合いです。

 

ジェインウェイはさすがキャプテンになるだけあって男女関係でも完全に仕切っていてもはや命令ですよこれは。英語版の方は特にその辺が強く感じられます。

 

吹き替え:マーク「君の頼みじゃ断れないよ。」

英語:"How could I ever refuse you?"(「一体どうして私が君の言うことを拒否できよう。」)

 

 上の「一体どうして~」は直訳的なので固いですがマークの発言は実際そんなニュアンスです。吹き替えでは「君の頼みじゃ断れない」と言っていますが英語ではそもそもジェインウェイはマークに対して何もお願いしてません。犬をマークの家に連れて帰れと命令しています。

 

カーペットがどうのと一応抵抗しましたが結局はジェインウェイの軍門に降ったのです。

 

 

この後出向するまでのくだりでも全然違うことを言ってたりする箇所もありますが、大した事ないので飛ばします。

 

 

 

スター・トレック ヴォイジャー シーズン1 #1 「遥かなる地球へ」 その6  【"due" の使い方】

海外ドラマで英語を学ぼう

 頭から14,5分の艦長待機室("Captain's ready room")でジェインウェイが婚約者のマークと会話するシーンです。

 

 

吹き替え:マーク「医者に行ってきたよ。」

英語:"The doctor called." (「医者から連絡があった。」)

 

24世紀の話なのではっきりはしませんが、現代で云うなら医者から電話があったという事でしょう。

 

 

吹き替え:ジェインウェイ「それで?」

英語:"And?"(「それで?」)

 

吹き替え:マーク「思った通りさ。」

英語:"And I was right."(「そして私は正しかった。」)

 

マークの"And I was right." はジェインウェイの "And?" と言った言葉を使ってその先を続けた感じですね。

 

もしジェインウェイが "What did the doctor say?" (「お医者さんは何て言っていたの?」)と言っていたらマークは医者が具体的に何と言っていたのかを言うか、若しくは単に "I was right." (「私は正しかった。」)と言ったことでしょう。

 

日本語で言えば次のような感じかと思います。

マーク:「医者から連絡があったよ。」

ジェインウェイ:「で?」

マーク:「で、私が思った通りだったよ!」

 

 "due" の使い方

 

 吹き替え:ジェインウェイ「赤ちゃんが?」

英語:"She's pregnant?" (「彼女は妊娠してるの?」)

 

吹き替え:マーク「子犬は再来月生まれる。」

英語:"Puppies are due in seven weeks."(「子犬達は7週間後に生まれる予定だ。」)

 

"due" は結構やっかいな言葉みたいに言われています。

 

意味はいくもありますが、今回のように期日に関係している場合が結構多いです。期日、予定日のような意味合いですね。

 

 


小学館ランダムハウス英和大辞典

 

 

とりあえず「"due"とは?」なんて考えるより、使えるようになりましょう。

 

 今回の場合出産日を表現するのに使われています。これは典型的な使われ方のひとつです。"due" の使い方、意味合いは他にもありますがまずは出産に関する使い方を覚えましょう。

 

生まれてくる子供に関しても、子供を生む親に関しても使われます。

 

"When are you due?"

"When is your baby due?"

これらは妊娠している女性に対して言う言葉です。

 

「予定日はいつ?」と言う意味です。

 

1つ目は「あなたはいつdueなの?」と言う感じですよね。

2つ目は「あなたの赤ちゃんはいつdueなの?」と言う感じです。

 

どっちも良く使われるフレーズで意味としては同じです。この場合 "due" を「予定日」言い換えれば意味通じますよね。

 

恐らく "When is your due date?" (「あなたの予定日はいつですか?」)みたいな言い方が正しい言い方なのかなと思いますが実際には簡単に "When are you due?" みたいに言うことも多いです。

 

マークは "Puppies are due in seven weeks." (「子犬達は7週間後に生まれる予定だ。」)と言いましたが、こんな言い方もできます。

 

"Puppies are due in June."(「子犬達は6月に生まれる予定だ。」)

 

 ついでに "overdue" も覚えよう

期日、期限を表す "due" の応用編としては、期限を過ぎていると言う意味で "overdue" と言う言葉があるのでこっちもついでに覚えておいても良いと思います。

 

"Your payment is overdue."(「お支払い期限が過ぎております。」)

 

"over" には何かを超えているといった意味合いがあります。督促状の決まり文句と言って良いでしょう。

 

 

何回か繰り返して声に出して言ってみると良いと思います。

・"My wife's due in September."(「私の家内は9月に出産予定です。」)

・"My baby's due in three months."(「3ヶ月後に子供が産まれるんです。」)

・"Your payment is overdue."(「お支払い期限が過ぎております。」)

 

100回位声に出して言ってみると "due" の意味がどうとか、どうでも良くなると思います。

 

繰り返し聞き、繰り返し話すのが英語習得の近道だと思います。

 

 

ちょっとややっこしい言葉である "due" が登場したので大分長くなってしまいました。

 

この続きは次回!

 

 

勉強の仕方 ヒント 1

海外ドラマで英語を学ぼう

 

ちょっと休憩して自分なりの経験を書いてみたいと思います。

 

字幕の使い方

まず字幕の使い方ですが、英語音声・日本語字幕で見るのはあまりオススメしません。日本語字幕を読むのに必死になってしまい英語が耳から入ってきません。

 

こんなブログを書いているくらいですから私はそれなりに英語が出来るつもりではいますが、日本語字幕が出ていたら英語で何て言っていたか聞き取るのは結構困難です。

 

やはり視覚って他の感覚を圧倒する力があるんですかね。画面に日本語が表示されていればどうしてもそれを読んでしまいます。

 

耳から入ってくるのが良く判らない英語、目から入ってくるのが慣れ親しんだ日本語であれば日本語を読むのに夢中になって耳からはほぼ何も入ってきません。何せ字幕って結構集中しないと読み切れない場合も多いじゃないですか。

 

私が提案しているのは「お気に入りの海外ドラマで英語を勉強する」ということですからこのブログは貴方が日本語吹き替えで何回も見たお気に入りのドラマを教材にしているのが前提です。ですのでドラマの中に貴方のお気に入りのシーンが何かしらあると思います。まずはそのシーンを字幕無しで英語音声で見てみましょう。何回も見れば多分いくつかの単語位は判ると思います。

 

今度は日本語吹き替えに切り替えて一旦会話の内容を内容を確認します。そしてまた英語音声のみで聞いてみましょう。ひょっとすると聞き取れる単語が多少増えるかもしれません。でもやっぱり判らない、無理、となったら英語字幕を見ましょう。

 

最初から英語字幕を表示しても特に何も印象に残らないと思いますが、自分なりに聞き取ろうとトライした後であれば「アハ!体験」では無いですが「あ、そう言ってたのか」のような肯定的な感情を多少は体験できるかと思います。

 

 

 

「お気に入りのドラマ」を教材にする意味

一般的に考えればこんなプロセスは超面倒臭いと思います。

 

そこで重要なのが、何度も云うようですが、「お気に入りのドラマ」を題材にすると言う点なのです。

 

韓国のアイドルグループのファンがハングルを勉強したり、日本のアニメのファンの外国の人が日本語を勉強したりするようになんと言っても大事なのはモチベーションです。現に私は日本のアニメを原語で見たいからと言う理由で日本語を勉強している外国人と何回も会いました。

 

自分の大好きなドラマを原語で見たいと言う気持ちがあれば、全然興味が湧かない教科書を勉強するのとは比較にならない程エネルギーを注ぐことが出来、上達するはずです。

 

 リーディングにも応用出来ます

因みに英語のリーディングにも応用できます(ある程度英語ができる人限定ではありますが)。

 

これは私がリーディング能力を改善したいと思って悪戦苦闘している時に思いついた方法です。

 

私はリーディングが得意ではありませんでした。英会話はリーディングよりは得意でしたので自分が興味がある人のインタビュー記事とかはよく読んでいました。インタビューは基本口語ですし、自分が興味を持っている人のインタビュー記事ですから内容的には自分が良く知っているトピックの話なので単語もある程度判ります。

 

それに引き換え、小説とかを読むのは遥かに難しかったです。小説には色々な情景描写とか、工夫をこらした表現とかが出てきます。

 

英語が比較的得意な方であっても知らない単語が次々出てくる筈です。辞書を引いて何とか乗り切りますが、1分後にまた同じ単語が出てきて意味を思い出せず再び辞書を引きます。

 

そんな事を繰り返すうちに嫌になってしまいます。同じ単語を何度も何度も辞書で引き、いつまで経っても次のページに進めず、しかもいくら辞書を引いても意味が判らない文章に必ずぶち当たります。「どうしても判らない。まあ良いや。取り敢えず次の文章に行こう」と気を取り直して次の文章を見るとそれも全く意味不明!

 

その時点で「完全に物語の内容見失った」と感じます。連続ドラマを2,3話飛ばして見たら話に全然ついて行けない、みたいな感じですかね。私自身辞書を引きまくり、それでも判らない文章が連続して出てきたりすると「あ~、もう駄目だ!」と投げ出しました。

 

実際の話、英語が多少出来ると思っていても小説を読むのは非常にハードルが高いです。 

 

そこで思い当たったのが昔日本語で読んだ翻訳物の小説を原文で読む、と言う方法です。

 

話の筋は既に知っています。であれば2,3個意味不明な文章が続いても完全に物語を見失うことは無いはずです。

 

さらに私は大昔に中学の英語の先生とかが言っていた言葉を思い出しました。「最初に読む時はなるべく辞書とか引かずに最後まで読め、次に読む時に判らないところは辞書で調べろ」と。そんなようなこと言われた人私以外にもきっといる筈です。

 

正直「何それ?」って思ってましたし実践したことも無かったですけど、辞書を引くのには飽き飽きしてましたし、「既に知っている話だから大丈夫だ」と自分に言い聞かせて、とあるSF小説を原文で一気に読みました。

 

勿論判らない所だらけ、知らない単語だらけでしたが兎に角最後まで読んだ事は大きな自信になりました。

 

一度読んだ後で要所要所辞書で確認しました。

 

味を締めた私はその後数冊同じように以前翻訳物で読んだことがある小説を一気に読んでみました。

 

意味不明な文章が2,3個どころか10個位続くこともありましたが全体的には何となく話は判りました。勿論以前読んだ話ではありますが10年位前に一度読んだ程度なのでそんなに詳しく覚えているわけではなかったんです。

 

それ自体英語の上達と(少なくとも技術的な意味では)それほど直接的に関係ないようにも思えますが実際にはこの経験が私のリーディングを大幅に向上させてくれたのです。

 

 


「幼年期の終わり」
アーサー・C・クラーク

 

 

ちょっと判らない文章が続いても全然気にならなくなって、めげずにその先を読み進められるようになったのです。

 

その後小説を読む機会はほとんどありませんでしたが、自分が興味がある分野の本(教則本・ハウツー本のような)を買って読むようになった時に凄く簡単に感じられるようになっていたのです。

 

例えばコンピューター関連の本を英語で読むのって難しそうな感じしますよね。でも実際はそんなことないんです。自分が元々コンピューターに興味があれば出てくる単語は既に知っているものが多いですし、小説のような凝った情景描写、心理描写もありません。

 

自分が既に読んだことがある、見たことがある、興味があるものを教材にして行けばきっと英語は上達していくと思います。

 

 

 

とりとめのない文章になりましたが今日はこの辺にしておきたいと思います。

 

 

スター・トレック ヴォイジャー シーズン1 #1 「遥かなる地球へ」 その5

海外ドラマで英語を学ぼう

 

トム・パリスとハリー・キムが初めてヴォイジャーに乗り込むシーンです

 

二人はまず医療室(sick bay)に行きます。

 

船などでお医者さんがいる所、吹き替えでは医療室と言っていますが普通の言葉で言えば医務室ですかね、は Sick Bay(スィックベイ)と言います。

 

トムとハリーが医療室に入っていくとドクターが言います。

 

吹き替え:「君は誰だね?」

英語:"Can I help you?"(直訳すれば「私に貴方を助けられますか?」)

 

"Can I help you?" は定番フレーズですね。

 

お店にお客さんが入ってきた時に店員がお客さんに掛ける言葉がこれです。「何かお手伝いしましょうか?」、「御用は何ですか?」のようにお客さんや訪問者に対して声を掛ける時の言葉です。「何かお手伝いが必要ですか?」みたいなニュアンスですかね。

 

つまり英語版では医療室に入ってきた二人に対して非常に妥当な対応であり、「君は誰だね?」の様な失礼な対応ではありません(少なくとも文字面では)。

 

ですが実際はトムの過去の事件等を知っており凄く嫌な感じでトムに接します。トムが名前を名乗ると「なるほど、例のオブザーバーね」みたいな感じで意味ありげに不快感をあらわにします。

 

そこでトムの一言。

吹き替え:私がオブザーバーとして参加することに何か問題でもありますか?ドクター。」

英語:"As a matter of fact, I seem to be observing some kind of problem right now..., Doctor."(「どうやら私はたった今ある種の問題を目撃しているようですね。ドクター。」)

 

オブザーバー("observer")とはオブザーブ("observe")する人(物)と言う意味です。オブザーブとは見る、観察する、目撃する、観測する、といった様な意味です。単に見ると云うよりはそれに考察が加わった感じでしょうか。物事が正しく遂行されているか監視する人といったニュアンスもあります。

 

ドクターはトムに対して「オブザーバー?ふざけるなこの犯罪者が!」みたいな態度で接しています。トムとしては自分が悪いことは重々承知してはいるものの、一応キャプテンの要請でヴォイジャーに乗船している訳で、あからさまに不愉快な態度をとられるいわれは無いですから「自分は観察する人としてこの船に来たけど、早くも観察(オブザーブ)しちゃったよ!この船の問題を(オブザーバーだけに)!何だお前の態度。」みたいな感じでドクターを牽制した訳です。

 

 吹き替え:「君の事は知っているよ。事件のあった頃私もあの星の病院で勤めていた。」

英語:"I was a surgeon at the hospital on Caldik Prime, the same time you were stationed there." (「私はキャルディック・プライムの病院で軍医をしていた、きみが駐留していたのと同じ時にね。」)

 

キャルディック・プライムは要するに惑星ですね。スター・トレックの中でも登場するのはこの会話だけと思われるので詳しくは判りません。

 

"surgeon" は「外科医」と訳されることが多いと思いますが「軍医」と言う意味もあるので連邦なり艦隊なりの医者と言うことであれば「軍医」の方が適してるかと思いました。

 

英語の会話の中でドクターはトムが事件を起こしたなど一言も言っていません。

 

口に出してはいませんが「お前と同じ時に同じ場所にいたんだからお前が事件を起こしたことは良く知ってるよ」言外に言っているわけです。良く取れば廻りに人もいるので遠回しに言ったともとれますね。

 

 



 

 

医療室から出た廊下でハリーがトムに言います。

 

吹き替え:「事件て何?」

英語:"What was that all about?"(「今の一体何だったの?」)

 

英語では「事件」と言うワードは出てきてませんからハリーとしては医療室でのドクターとトムの険悪かつ意味ありげなやりとりが何だったのかさっぱり判らず「何、何、何。何かあった?」みたいな感じで聞いたわけです。

 

"What was that all about?"

何か良く判らないことが起きたら使いましょう。

 

例えば知り合いが二人喧嘩をしているところに遭遇しました。片方が行ってしまった後に残った方に近づいて言います "What was that all about?" (「今の何?」「どうかしたの?」みたいな感じですね。)

 

 

今日はこの辺りで。

次回はキャプテンの部屋です。

 

スター・トレック ヴォイジャー シーズン1 #1 「遥かなる地球へ」 その4

海外ドラマで英語を学ぼう

 

DS9のクワークのバーでハリーとトムが再会するシーン

吹き替え:「これはこれは、お客さんピカピカの新人だね?いつ見ても良いねぇ。前途有望な若者ってのは。ご両親もさぞかし鼻が高いだろうね。どうだい、今日の記念にひとつ。」

英語:"If I may say so, it's been my special pleasure to see many new officers like yourself come through these portals. Your parents must be very proud, my boy. You know, on an occasion like this... 

 

英語ではクワークはまず "If I may say so" と言っています。これは目上の人に丁寧に言う場合とか遠慮して言う場合に用いられる言葉です。

 

「私がそう申し上げて宜しければ」みたいな意味です。内容的には吹き替えも元の英語も似たような感じですが、ニュアンスとしては英語のほうが丁寧な印象がします。

 

英語には敬語がない、みたいに良く言いますが英語にも丁寧な言い方はあります。

 

最も単純なのが語尾に"sir" 若しくは "ma'am" 付けるというものです。通常 "sir" は相手が男性の場合、"ma'am" は女性の場合使います。時と場合によりけりで、特に"ma'am"(madamの略)は年配女性を連想させるので使わないほうが安全という説もありますので無理に使わない方が良いかもしれません。

 

少なくとも"sir" は結構使われます。例えば全然知らない人に話しかけるとき(道を聞きたいとか、時間を聞きたいとか)日本では「すいません」ですが、英語圏であれば "Sir" と話しかけることがよくあります(勿論 "Excuse me." 若しくは "Excuse me, sir." と話しかけてもOKです)。見知らぬ人に話し掛けるにあたって敬意を表した呼びかけです。

 

基本的には目上の人間(会社の上司とか軍の上官等)とか丁寧に接したい相手に対してしゃべるとき "sir" を語尾に付け加えます。"Can I borrow a pen, sir?" (「ペンをお借りできますか?」)とか、"Thank you, sir." (「ありがとうございます」)みたいに使います。

 



 

元のクワークのセリフに戻りますが、"If I may say so" も言ってみれば英語版の丁寧語のひとつと言って良いと思います。

 

通常このフレーズが使われるのはちょっと言いにくい事を言う場合が多いです。例えば目上の人の意見に反対したり、批判的な事を言う場合などによく使われます。「私がそう申し上げて宜しければ」のような意味と書きましたが、日本語で言えば「僭越ですが」とかに近いかもしれません。

 

もっと短い "If I may" も良く使います。自分が相手に対して何か提案したり、意見を述べたりする際に丁寧な印象を付け加えます。

 

クワークの場合特に言いにくいことを言っている訳ではありませんが "If I may say so" と言うへりくだった表現を使うことで印象を良くしようとしたのではないでしょうか。何せ彼は商売人ですから。

 

それに比べて日本語吹き替えはちょっと尊大な印象を受けます。元の英語版のクワークは少なくとも言葉としてはもう少し丁寧な感じがします。口先は丁寧でも腹の中ではお金のことしか考えていないみたいな感じが日本語吹き替えでは若干減っているかなと思いました。

 

今回はちょっと短いですがいよいよ次回はトムがヴォイジャーに乗り込みます。

 

 

スター・トレック ヴォイジャー シーズン1 #1 「遥かなる地球へ」 その3

海外ドラマで英語を学ぼう

 

今日はトム・パリスがシャトルクラフトでヴォイジャーに向かうシーンからです。初めから10:00位のところです。

 

ヴォイジャーに向かうトム・パリス

ベタゾイドの女性パイロットが操縦するシャトルの中。ここでのパイロットの女性とトム・パリスの会話は吹き替えと、元の英語とでは若干ニュアンスが違う気がします。

 

 

吹き替え:「スタディー、君のお蔭でベタゾイド人を見直したよ。」

英語:"Stadi, you're changing my mind about Betazoids."(「スタディー、君は僕のベタゾイド人に対する考えを変えていってるよ。」)

 

「スタディー」はパイロットのベタゾイド女性の名前です。原文の日本語訳ちょっと変ですけど、"you've change my mind" 「考(気持ち)えを変えた」のような過去形ではなく、「君を見てると考え(気持ち)が変わっていく」というニュアンスです。

 

 

吹き替え:「そう」

英語:"Good."(「良かったです。」)

 

 吹き替え:「別にお世辞じゃないんだ。」

英語:"Oh, that wasn't a compliment."(「別に褒めたわけじゃないんだ。」)

 

吹き替え:「君たちの種族は凄く情熱的だし、それに官能的だよね。」

英語:"Until today, I always considered your people warm and sensual."(「今日まで僕はあなた達は暖かく官能的だと考えていた。」)

 

"compliment" は「お世辞」、「褒め言葉」のような意味で "that wasn't a compliment." を「お世辞じゃない」と訳すことも出来るとは思いますが若干ニュアンスが違います。

 

このパイロットの女性はトムの事をはなから見下していると思われます。トムはそれを察し、「ベタゾイド人は暖かい人達だと思ってたけど僕の勘違いだったんだね」みたいなニュアンスで "Stadi, you're changing my mind about Betazoids." と言っています。

 

 



 

これに対してパイロットの女性は「良かったです」と答えます。彼女にしてみればトムのベタゾイド人女性に対する気持ちが良い方に変わっていても悪い方に変わっていてもどっちでも良いんです。良い方に変わっていたならそれこそ "Good." でしょうし、悪い方に変わっていても「私が貴方に冷たくしてるの気付いてくれたのね。良かった。この女ったらしの最低男!」という感じなわけです(ちょっと大げさですが)。

 

吹き替え:「私も情熱的で官能的よ。」

英語:"I can be warm and sensual."(「私も暖かく官能的になることも出来ますよ。」)

 

吹き替え:「僕には違うの?」

英語:"Just not to me."(「ただ僕に対しては違う」)

 

トムの"Until today, I always considered your people warm and sensual." ベタゾイドは暖かく官能的だと思っていたのに違ったんだねと云うニュアンスで、それに対してパイロットの女性は「私も暖かく官能的になることも出来ますよ」と応えます。つまりベタゾイドの女性は暖かくて官能的だけど貴方に対しては違うわよ、と言う感じです。

 

 英語の原文ではパイロットの女性がトムに対してよりきつく当たっている感じがします。

 

この場面、この先は技術的な話とかが多くなるので今回はこの辺にしておきます。