海外ドラマで英語勉強

英語を勉強する方法は多々ありますが、私がおすすめするのは洋物ドラマで勉強する方法です。日本語吹き替え版で楽しんだドラマを改めて英語で見直してみるのです。話は大体判ってますから英語で見ても全く意味が判らないと言うような事は無いはずです。所々でも理解できれば良いんです。そんな中でもオススメのフレーズがあります。それを解説するのがこのブログです。

スター・トレック ヴォイジャー シーズン1 #1 「遥かなる地球へ」 その9

海外ドラマで英語を学ぼう

 

 ◆前の記事◆

subwayegg.hatenablog.com

 

ヴォイジャーがバッドランドに向かうシーンについて書こうかと思ってましたがこのシーンには通常の会話がほとんどありませんね。

 

強力な変動波に巻き込まれデルタ宇宙域にヴォイジャーが飛ばされた所から続けたいと思います。

 

 デルタ宇宙域に入ったところ

ヴォイジャーは早くもボロボロ。

 

吹き替え:ハリー「艦長。センサーの故障でなければ、ここは先程の位置から7万光年も…。この銀河の果てです。」

英語:"Captain, if these sensors are working, we're over 70,000 light-years from where we were. We're on the other side of the galaxy."(「艦長。もしこれらのセンサーがちゃんと働いているとするならば我々は我々がいた位置から7万光年の所にいます。我々は銀河系の反対側にいます。」)

 

地球などがあるアルファ宇宙域からデルタ宇宙域に一瞬で移動してしまったという訳です。

 

因みに「宇宙域」と日本語では言っていますが英語では「quadrant」、つまり「4分円」と言っています。例えて言うなら時計の12時から3時、3時から6時、6時から9時、9時から12時みたいな感じですね。

 

アルファ宇宙域(Alpha Quadrant)が6時から9時の領域だとすれば、12時から3時の領域であるデルタ宇宙域(Delta Quadrant)に移動してしまった、つまり反対側に移動したという事です。

 

 吹き替え:「マキの船に生命反応はありません。」

英語:"I'm not reading any life signs on the Maquis ship."

 

吹き替え:「あのアレー型ステーションの中は?」

英語:"What about on that... that Array?"(「だったらあれはどうなの?…あのアレーは?」)

 

吹替版ではジェインウェイは「あのアレー型ステーションの中は?」とすんなり質問します。あたかも「アレー型ステーション」と言う物が存在し、その事は周知の事実であるか如く自然に質問しています。ですが英語版では「あっちはどうなの、えっと、あの、アレーは?」みたいに言葉を詰まらせています。

 

アレー("array")にはいくつかの意味があると思います。プログラミング等をされる方は「配列」などがパッと思い浮かぶかと思います。

 

「配列」と同じようなコンセプトかと思いますが通常"array"と言うと「ずら~っと並んだもの」のような意味です。

 

「管理者」("Caretaker")のステーションは、例えばDS9の様な整った形ではなくいろんなパーツが集まった集合体の様に見えたので「あのずらずら繋がったやつに生命反応はあるの?」とジェインウェイは言ったのではと思います。

 

少なくとも英語版を聴く限り、あたかも予め分類されているかのごとく「アレー型ステーション」とジェインウェイが言ったニュアンスは全くありません。

 

 


U.S.S.VOYAGER 1/850スケール模型

 

それではまた次回。