スター・トレック ヴォイジャー シーズン1 #1 「遥かなる地球へ」 その7
海外ドラマで英語を学ぼう
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艦長待機室("Captain's ready room")でのジェインウェイと婚約者、マークの会話の続きです。
ジェインウェイの犬が妊娠していると言う話をしています。
吹き替え:ジェインウェイ「マーク、あの子預かってくれない?」
英語:"Oh, Mark, you've got to take her home with you."(「マーク、あなたは彼女(犬)をあなたと一緒に家に連れて行かないといけないわ。」)
直訳的な訳でちょっと変ですが、要はマークに対してマークの家に自分の犬を連れていきなさいと軽く命令しています。
吹き替え:マーク「僕のうちで?絨毯変えたばかりだぞ。」
英語:"With me? I just got the rugs cleaned."(「私と一緒に?ラグをきれいにしたばかりだよ。」)
「ラグ」("rug") は通常カーペットより小さい、敷き詰めない感じの敷物です。応接セットなんかの下に敷いたりするようなものをイメージすると判りやすいです。
英語の方では買ったとは言っておらず、"cleaned" 、つまり掃除した、綺麗にしたという感じです。
吹き替え:ジェインウェイ「やっぱりペットショップに預けっぱなしじゃ可哀想。」
英語:"She's with child. I can't leave her in a kennel while I ..."(「彼女は子供を身ごもってるのよ。私は(私がいない間)彼女をただ預かり所に預けたままには出来ないわ。」)
英語の方は途中でマークに遮られるので文章の途中で終わってます。「私がいない間」とは実際には言っていません。「…の間」と言っているだけで何の間かは判りませんが恐らく「この任務に行っている間中預けっぱなしには出来ない」みたいな事を言いたかったと思います。
吹き替え:マーク「君が好きなら犬も好きになれって?」
英語:"Is this another "love me, love my dog" demand?"(「これもまた【私が好きなら私の犬も好きになれ】っていう要求のひとつかい?」
吹き替え:ジェインウェイ「そう!」
英語:"Yes."(「そう!」)
"Love me, love my dog." はイディオムですね。別に犬だけのことを言っているわけではなく、自分のことが好きなら自分に関するあらゆる事を受け入れろと言う意味合いです。
ジェインウェイはさすがキャプテンになるだけあって男女関係でも完全に仕切っていてもはや命令ですよこれは。英語版の方は特にその辺が強く感じられます。
吹き替え:マーク「君の頼みじゃ断れないよ。」
英語:"How could I ever refuse you?"(「一体どうして私が君の言うことを拒否できよう。」)
上の「一体どうして~」は直訳的なので固いですがマークの発言は実際そんなニュアンスです。吹き替えでは「君の頼みじゃ断れない」と言っていますが英語ではそもそもジェインウェイはマークに対して何もお願いしてません。犬をマークの家に連れて帰れと命令しています。
カーペットがどうのと一応抵抗しましたが結局はジェインウェイの軍門に降ったのです。
この後出向するまでのくだりでも全然違うことを言ってたりする箇所もありますが、大した事ないので飛ばします。