海外ドラマで英語勉強

英語を勉強する方法は多々ありますが、私がおすすめするのは洋物ドラマで勉強する方法です。日本語吹き替え版で楽しんだドラマを改めて英語で見直してみるのです。話は大体判ってますから英語で見ても全く意味が判らないと言うような事は無いはずです。所々でも理解できれば良いんです。そんな中でもオススメのフレーズがあります。それを解説するのがこのブログです。

スター・トレック ヴォイジャー シーズン1 #1 「遥かなる地球へ」 その3

海外ドラマで英語を学ぼう

 

今日はトム・パリスがシャトルクラフトでヴォイジャーに向かうシーンからです。初めから10:00位のところです。

 

ヴォイジャーに向かうトム・パリス

ベタゾイドの女性パイロットが操縦するシャトルの中。ここでのパイロットの女性とトム・パリスの会話は吹き替えと、元の英語とでは若干ニュアンスが違う気がします。

 

 

吹き替え:「スタディー、君のお蔭でベタゾイド人を見直したよ。」

英語:"Stadi, you're changing my mind about Betazoids."(「スタディー、君は僕のベタゾイド人に対する考えを変えていってるよ。」)

 

「スタディー」はパイロットのベタゾイド女性の名前です。原文の日本語訳ちょっと変ですけど、"you've change my mind" 「考(気持ち)えを変えた」のような過去形ではなく、「君を見てると考え(気持ち)が変わっていく」というニュアンスです。

 

 

吹き替え:「そう」

英語:"Good."(「良かったです。」)

 

 吹き替え:「別にお世辞じゃないんだ。」

英語:"Oh, that wasn't a compliment."(「別に褒めたわけじゃないんだ。」)

 

吹き替え:「君たちの種族は凄く情熱的だし、それに官能的だよね。」

英語:"Until today, I always considered your people warm and sensual."(「今日まで僕はあなた達は暖かく官能的だと考えていた。」)

 

"compliment" は「お世辞」、「褒め言葉」のような意味で "that wasn't a compliment." を「お世辞じゃない」と訳すことも出来るとは思いますが若干ニュアンスが違います。

 

このパイロットの女性はトムの事をはなから見下していると思われます。トムはそれを察し、「ベタゾイド人は暖かい人達だと思ってたけど僕の勘違いだったんだね」みたいなニュアンスで "Stadi, you're changing my mind about Betazoids." と言っています。

 

 



 

これに対してパイロットの女性は「良かったです」と答えます。彼女にしてみればトムのベタゾイド人女性に対する気持ちが良い方に変わっていても悪い方に変わっていてもどっちでも良いんです。良い方に変わっていたならそれこそ "Good." でしょうし、悪い方に変わっていても「私が貴方に冷たくしてるの気付いてくれたのね。良かった。この女ったらしの最低男!」という感じなわけです(ちょっと大げさですが)。

 

吹き替え:「私も情熱的で官能的よ。」

英語:"I can be warm and sensual."(「私も暖かく官能的になることも出来ますよ。」)

 

吹き替え:「僕には違うの?」

英語:"Just not to me."(「ただ僕に対しては違う」)

 

トムの"Until today, I always considered your people warm and sensual." ベタゾイドは暖かく官能的だと思っていたのに違ったんだねと云うニュアンスで、それに対してパイロットの女性は「私も暖かく官能的になることも出来ますよ」と応えます。つまりベタゾイドの女性は暖かくて官能的だけど貴方に対しては違うわよ、と言う感じです。

 

 英語の原文ではパイロットの女性がトムに対してよりきつく当たっている感じがします。

 

この場面、この先は技術的な話とかが多くなるので今回はこの辺にしておきます。